
新築の照明計画はどうする?失敗例から学ぶポイントとは?
新築住宅の計画は、人生の中でも大きなイベントです。
特に、生活空間を大きく左右する照明計画は、後から変更が難しいだけに、慎重に進めたいものです。
そのため、今回は、新築照明計画でありがちな失敗例とその対策、そして成功事例を参考に、快適で理想的な住空間を実現するためのヒントをご紹介します。
新築照明計画でありがちな失敗
明るすぎる・暗すぎる空間
明るすぎる空間は、落ち着かない雰囲気を生み出します。
逆に暗すぎる空間では、生活に不便が生じたり、圧迫感を感じたりするなど、居住性に悪影響を及ぼすのです。
適切な明るさを確保するためには、部屋の広さや用途、使用する照明器具の種類などを考慮した上で、照度計画を綿密に立てる必要があります。
例えば、リビングルームは明るく、寝室は落ち着いた暗さにするなど、部屋ごとに適切な明るさを設定することが重要といえます。
さらに、時間帯や季節によっても明るさの感じ方が変わるため、それらを考慮することも大切です。
照明器具の数が多すぎる・少なすぎる
照明器具が多すぎると、ゴチャゴチャした印象になります。
一方で、少なすぎると、暗い部分が生じて生活に不便が生じるのです。
最適な数は、部屋の広さや用途、家具の配置などを考慮して決定する必要があります。
また、メイン照明だけでなく、間接照明やスポット照明などを効果的に組み合わせることで、より快適な空間を演出できます。
例えば、ダイニングテーブルの上にはペンダントライト、ソファの横にはスタンドライトなどを配置することで、空間全体に立体感と奥行きを与えることができます。
さらに、照明器具の高さを調整することで、より効果的なライティングを実現できます。
スイッチの配置が使いにくい
スイッチの場所が使いにくいと、日常生活に大きなストレスとなります。
特に、寝室や廊下など、暗い場所でスイッチを探し回る必要が生じる場合は、大きな不便と言えるでしょう。
スイッチの配置を計画する際には、動線を考慮し、使いやすい位置に配置することが重要です。
例えば、ドアの近くにスイッチを設置したり、複数個の照明をまとめて制御できるスイッチを設置したりすることで、利便性を高めることができます。
また、調光スイッチの導入も検討すると、明るさを調整でき、より快適な空間を演出できるのです。
さらに、最近では、スマートフォンやスマートスピーカーで操作できるスマート照明も普及しており、利便性をさらに高めることができます。
照明デザインに統一感がない
照明器具のデザインが統一されていないと、全体としてまとまりのない印象になってしまいます。
照明器具を選ぶ際には、インテリアスタイルや部屋の雰囲気に合わせて、デザインや色、素材などを統一することが重要です。
例えば、モダンなインテリアにはシンプルなデザインの照明器具を、和風のインテリアには伝統的なデザインの照明器具を選ぶなど、全体的な調和を意識することで、より洗練された空間を演出できます。
加えて、照明器具の素材や質感にもこだわることで、空間の質感を高めることができます。

照明計画の失敗例から学ぶ対策は?
生活シーンを想定した明るさ設定にする
照明計画では、単に明るさを確保するだけでなく、生活シーンを想定した明るさ設定が重要となります。
例えば、リビングでは読書や映画鑑賞など、様々なシーンが想定されます。
シーンごとに必要な明るさを確保するためには、複数の照明器具を組み合わせ、明るさを調整できるよう計画する必要があります。
また、調光機能付きの照明器具を使用することで、状況に応じて明るさを柔軟に変更できます。
さらに、タイマー機能を活用することで、生活リズムに合わせて自動的に照明を点灯・消灯することも可能です。
必要な照明器具の種類と数を把握する
照明器具の種類と数は、部屋の広さや用途によって異なります。
例えば、リビングルームにはメイン照明としてシーリングライト、間接照明としてフロアスタンド、作業用としてデスクライトなど、複数の照明器具が必要となる場合があります。
それぞれの部屋に必要な照明器具の種類と数を把握し、適切な配置を計画する必要があります。
また、照明器具の選び方においては、消費電力や寿命、デザインなども考慮する必要があります。
加えて、設置スペースや配線についても事前に確認しておくことが重要です。
動線を考えたスイッチとコンセントの配置計画を立てる
スイッチとコンセントの配置は、日常生活の利便性に大きく影響します。
特に、キッチンや洗面所など、水回りでは、コンセントの位置が使いにくいと大きな不便が生じます。
計画段階で、動線などを考慮し、使い勝手の良い位置に配置することが重要です。
また、複数の照明器具をまとめて制御できるスイッチや、コンセントを増設するなど、将来の拡張性も考慮した計画が必要です。
さらに、コンセントの形状や数も、使用する家電製品に合わせて計画する必要があります。
インテリアに合わせた照明デザインにする
照明器具は、インテリアデザインに大きな影響を与えます。
そのため、照明器具を選ぶ際には、インテリアスタイルや部屋の雰囲気に合わせたデザインを選ぶことが重要と言えるでしょう。
例えば、モダンなインテリアにはシンプルなデザインの照明器具を、カントリー調のインテリアには温かみのあるデザインの照明器具を選ぶなど、全体的な調和を意識することで、より魅力的な空間を演出できます。
また、照明の色温度にもこだわることで、より洗練された空間を創り出すことができます。

まとめ
今回は、新築の照明計画におけるありがちな失敗例や失敗を避けるためのポイントを解説しました。
照明は特にこだわらずに考える方も少なくないですが、実際住み始めてみると意外と「もっとこうすればよかった」「使い勝手が悪かった」など、不満が出がちなポイントでもあります。
事前に失敗のパターンを知っておき、きちんと対策しておくと良いでしょう。