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性能は「見えない部分」にある断熱・耐震・耐久性、カタログに出ない価値

性能は「見えない部分」にある断熱・耐震・耐久性、カタログに出ない価値
投稿者 営業 藤原

こんにちは。中津川市にある工務店、
Raku Home(株式会社日建建設)の藤原です。

娘夫婦の家づくりをきっかけに、
父と娘で家づくりについて本音で
話してきたこのブログも第8回目です。

土地のこと、お金のこと、間取りのこと、
これまで色々と話してきましたが、
今回は少し違ったところに目を向けます。

それは、家が完成すると見えなくなって
しまう部分についてのお話です。

娘夫婦との家づくりも進んできて、
今しか見ることのできない工事が
現場では次々と進んでいます。

今回の写真も、その一つになります。
壁の中にウレタン断熱を吹き付けて
いるところを撮影した写真です。

完成してしまえば、この断熱材も
壁の中に全部隠れてしまいます。

娘「すごいね。壁が全部モコモコに
なってるけど、これが断熱材?」

私「そう、これが断熱材だよ。
今しか見られないから見ておけよ」

娘「でも完成したら、これって全部
見えなくなっちゃうんでしょ?」

私「そう。でもな、家というのは
見えなくなるところが結構大事なんだ」

娘「またお父さんの家づくり講座が
始まったような気がする(笑)」

私「自分たちが住む家なんだから、
これくらいはちゃんと聞いてくれ(笑)」

娘の言う通り、家づくりを始めると
どうしてもキッチンやお風呂など、
目に見えるところへ目が行きます。

床やクロスなどを選ぶことも含めて、
娘も最初の頃はそちらが中心でした。

娘「だって毎日見るところだし、
そっちを選ぶ方が楽しいもん」

私「それは分かるよ。でも家の中が
暑いとか寒いも毎日のことだぞ」

娘「確かに。それは毎日だと困るね」

私「だろ?だから断熱材というのも
キッチンと同じくらい大事なんだ」

断熱性能がしっかりしていれば、
冬に暖めた室内の熱が外へ逃げにくく、
夏も外からの暑さの影響を受けにくくなります。

エアコンの効き方にも関係するので、
毎月の光熱費にも影響してきます。

娘「じゃあ、ウレタン断熱をたくさん
吹き付ければ、それでいいの?」

私「そこが違うんだよ。材料だけでなく、
実際の施工の仕方も大事なんだ」

娘「隙間があったらダメってこと?」

私「そういうこと。カタログに良い数字が
書いてあっても、施工が悪かったら意味がない」

娘「なるほど。だから建築途中の現場を
見ることも大事になってくるんだね」

私「そう。お父さんが現場へ行った時に
細かいところを見るのには理由があるんだ」

娘「細かいのは昔からだけどね(笑)」

私「それは家とは関係ないだろ(笑)」

大切なのは断熱材だけではありません。
地震から家を守るための構造部分や、
柱や梁をつなぐ金物などについても、
完成してしまうと見えなくなります。

娘「耐震って聞くと、耐震等級とか
そういう数字を見ることが多いよね」

私「数字はもちろん大事だよ。でも、
その数字どおりの家をきちんと造ることも大事なんだ」

図面上では正しく設計されていても、
現場でその通りに施工されなければ、
本来持っている性能は発揮できません。

これは長く家を守るために必要な、
耐久性についても同じことです。

娘「耐久性って、簡単に言ってしまえば
家が長持ちするかどうかってこと?」

私「簡単に言えばそうだね。でも、
家を長持ちさせるには水と湿気が大敵なんだ」

雨水を建物の内部へ入れないことや、
壁の中に湿気をためないことも大切です。

そして、できるだけ結露を防ぐこと。
一つ一つは完成すると見えなくなりますが、
長く住んでから少しずつ差が出てきます。

娘「家って見えないところにも、
結構お金が掛かっているんだね」

私「そうなんだよ。でも、そういう部分は
あまり削りすぎない方がいいと思うよ」

娘「キッチンなら高いとか安いとか、
見た目でも何となく分かるけどね」

私「そこなんだよ。断熱材や構造部分は、
完成したら見ただけでは分からないだろ?」

娘「確かに。それは全然分からないね」

私「だから家の値段を比較する時には、
総額だけを見たらダメだと思うんだよ」

同じ30坪くらいの家だったとしても、
使っている材料や建物の断熱性能、
耐震性や施工方法などによって、
家の中身はまったく違ってきます。

私は仕事柄、そういった部分について
どうしても細かく見てしまいます。

でも娘にとっては、最初のうちは
よく分からない世界だったと思います。

娘「正直、最初は断熱材なんて、
どれを使っても同じだと思ってた」

私「普通はそうだと思うよ。家を建てる時じゃ
ないと考えることもほとんどないからな」

娘「でも自分たちの家になってくると、
こういうところも急に気になってくるね」

私「それでいいんだよ。全部に詳しくなる
必要はないけど、大事なことは知っておいた方がいい」

家づくりでは、どうしても最初のうちは
目に見えるものに惹かれてしまいます。

おしゃれなキッチンを選ぶのもいいし、
好きな床やクロスを選ぶことについても、
家づくりの大きな楽しみの一つです。

私も娘夫婦には、せっかく建てる
自分たちの家なのだから、好きなものを
できるだけ選んでほしいと思っています。

ただ、その一方で家づくりには、
「ここは見えなくなるところだけど、
ちゃんとやっておこう」と言える部分も
大切にしてほしいと思っています。

娘「この写真も家が完成したら、
そのうち懐かしく感じるのかな?」

私「なると思うよ。このモコモコした壁が、
家族を暑さや寒さから守ってくれるんだから」

娘「そう言われると、この写真も
ちょっと見方が変わってくるね」

私「だろ?だから工事中の写真も、
ちゃんと残しておいた方がいいぞ」

娘「お父さんが一番たくさん写真を
撮ってるような気がするけど(笑)」

確かに、それはそうかもしれません。

娘夫婦の家だからこそ、完成すると
見えなくなるところについても、
私自身、どうしてもよく見てしまいます。

家の性能はキッチンや床のように、
毎日目で見ることはできません。

でも、暑い日や寒い日が来た時や、
もし大きな地震が起きた時、
そして10年、20年と住み続ける中で、

「あの時、ちゃんとやっておいて
良かったな」と思う日が来るかもしれません。

見えなくなるところだからこそ、
家づくりでは大切にしておきたい。

断熱、耐震、そして建物の耐久性。

カタログの写真にはなかなか出てこない
部分ですが、そこにも家の価値があります。

娘「じゃあ、このモコモコした断熱材も
思っていた以上に大事なんだね」

私「思っていた以上じゃなくて、
かなり大事なところなんだぞ(笑)」

完成した家からは見えなくなるもの。

でも、その見えない部分がこれから
娘夫婦が暮らしていくこの家を、
長い間ずっと支えていくことになります。

娘の家だからこそ、見えなくなる
ところまでちゃんとしておきたい。

家づくりの仕事をしてきた父親として、
そこだけは譲れないところです。

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