性能は『見えない部分』にこそ宿る

こんにちは。中津川市にある工務店、
Raku Home(株式会社日建建設)の藤原です。
娘夫婦の家も無事に完成しました。
見学会を開催しています。
完成した家を見ていると、
工事中のことを思い出します。
柱や梁が見えていた上棟の頃や、
断熱材を施工していた頃など、
今では見えない部分ばかりです。
娘「完成すると、工事中に見ていた
ところは全部隠れちゃうんだね」
私「そうだな。でも実は、
そこが家づくりでは大事なんだよ」
娘「断熱材とか柱のこと?」
私「そう。完成したら見えないけど、
これから何十年も家を支えるからな」
娘「見えなくなるところに、
結構お金も掛かってるんだね」
私「そうなんだよ。家の性能は、
見た目だけでは分からないからな」
家づくりを考え始めると、
どうしても目に入りやすいのが、
間取りやキッチン、外観などです。
SNSで家づくりを調べていても、
おしゃれなリビングやキッチン、
素敵な外観が目に入りますよね。
もちろん、毎日暮らす家ですから、
デザインや使いやすさも大切です。
でも、建築会社で働いている私は、
もう一つ見てほしいと思っています。
それが完成すると見えなくなる、
家の「中身」の部分なんです。
娘「家の中身って、具体的には
どんなところを見ればいいの?」
私「断熱材や構造、それから、
雨水を防ぐための施工もあるな」
娘「家が完成してから見ても、
そこまでは分からないよね」
私「だから建築途中の現場を
見ることにも意味があるんだよ」
例えば、断熱性能です。
断熱材は完成すると壁や天井の中に
隠れてしまい、見えなくなります。
でも、夏の暑さや冬の寒さ、
冷暖房の効きやすさなど、
毎日の暮らしに関わる部分です。
断熱性能がしっかりしていれば、
外の暑さや寒さの影響を受けにくく、
室内の温度も安定しやすくなります。
冷暖房の負担を抑えることにも
つながる大切な住宅性能です。
娘「断熱材って、厚ければ
それだけでいいわけじゃないの?」
私「そうでもないんだ。
どんな断熱材を使うかだけじゃなく、
施工の仕方も大事なんだよ」
娘「ちゃんと入っているかどうかも
確認したほうがいいってこと?」
私「そういうこと。完成したら
簡単には確認できないからな」
性能の良い断熱材を使っていても、
施工に隙間が多くあった場合には、
本来の性能を十分に発揮できません。
そして断熱と一緒に考えたいのが、
住宅の気密性能です。
家にどれくらい隙間があるのかを
数値で表したものがC値です。
C値は数値が小さいほど、
隙間が少ない家になります。
娘「C値って、家を建てる前は
ほとんど知らなかったな」
私「普通はそうだと思うよ。
キッチンみたいに目に見えないしな」
娘「でも毎日住むことを考えると、
結構大事な数字なんだね」
私「家の快適さを考えるなら、
知っておいて損はないと思うよ」
もう一つ大切なのが、
家の耐震性能です。
柱や梁、耐力壁、接合金物なども、
完成するとほとんど見えません。
でも、大きな地震が起きたときに、
家族を守る大切な部分です。
日本で家を建てる以上、
地震への備えは避けて通れません。
耐震等級などの数字を見ることも
もちろん大切だと思います。
ただ、設計通りに施工されているか、
現場で確認することも重要です。
娘「地震に強い家って聞くと、
耐震等級だけ見てしまいそう」
私「数字は大事だよ。でも、
その設計通りにつくられているかも
同じくらい大事だと思っているよ」
娘「家って完成してからより、
工事中のほうが見るものが多いね」
私「建築会社にいると、
どうしてもそこを見ちゃうんだよ」
そして、もう一つ忘れてはいけない
性能が家の耐久性です。
家は建てて終わりではありません。
10年、20年、30年と、
家族の暮らしは続いていきます。
雨水が建物の中に入りにくい施工や、
壁の中の湿気を逃がすための工夫。
外からはほとんど分かりませんが、
家を長持ちさせるためには、
こうした部分も大切になります。
娘「見えないところばっかりだね」
私「そうなんだよ。だからこそ、
建築会社の考え方や仕事の丁寧さが
出るところだと私は思っているよ」
娘「完成したら同じように見えても、
中身は違うことがあるんだね」
私「そこは家づくりをするときに、
ぜひ知っておいてほしいところだな」
私は家づくりの仕事をしていて、
いつも思うことがあります。
家の価格を比べるときには、
設備や建物の大きさだけではなく、
「見えない部分」まで含めて
比べてほしいということです。
同じように見える家であっても、
壁の中まで同じとは限りません。
断熱性能、気密性能、耐震性能、
そして長く住むための耐久性。
こうした部分にどこまでこだわるかで、
住み始めてからの快適さや安心感は
変わってくると思います。
娘「家を建てる前だったら、
見た目ばかり気にしていたかも」
私「それが普通だと思うよ。
せっかく建てるなら、おしゃれな家に
住みたいと思うのは当然だからな」
娘「でも実際に建ててみると、
見えないところも気になるね」
私「見た目も性能も大事。
どちらか一つじゃないんだよ」
家づくりでは、どうしても
「見えるもの」に目が向きます。
でも、本当に長く安心して
暮らせる家を考えるのであれば、
一度、壁の中にも目を向けてください。
完成したら見えなくなる部分が、
これから何十年という暮らしを
支えてくれるからです。
中津川市や恵那市周辺で、
これから家づくりを考えている方は、
完成見学会だけではなく、
建築途中の現場を見る機会があれば、
ぜひ一度見てみてください。
そして建築会社の担当者に、
「完成すると見えなくなる部分は、
どんなことにこだわっていますか?」
と聞いてみるのも良いと思います。
その答えを聞いてみることで、
カタログの数字だけでは分からない
その会社の家づくりに対する考え方も
見えてくるかもしれません。
Raku Homeでは、完成したときの
見た目や使いやすさだけではなく、
その先の暮らしまで考えながら、
一棟一棟つくっています。
娘夫婦の家づくりを通して、
私自身も改めて「見えない部分」の
大切さを感じることができました。
家は完成した瞬間がゴールではなく、
そこから長い暮らしが始まります。
だからこそ、完成すると見えない
断熱・耐震・耐久性についても、
家づくりのときに少しだけ
目を向けてもらえたらと思います。


