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断熱材について

こんにちは。日建建設の加藤です。

今日は断熱材についてです。

日建の標準仕様の断熱材は、グラスウールというものです。

厚さ10cm、密度16kというものです。

なぜグラスウールという断熱について書くかというと、

グラスウールという断熱材は、誤解が多く悪いものと思っている方も多いからです。

ハウスメーカーの展示場に行ったことがある方は聞いたことがあるかもしれませんが、

「グラスウールは内部結露の原因となり、カビが発生する。」

と言われることがあります。

言い方・とらえ方にもよりますが、それは嘘で、大きな誤解があります。

まず、グラスウールは吸水・吸湿性があると言われますが、ありません。

ガラスの繊維状のもので出来ているわけなので、製品自体に吸湿性があるわけないのです。(ガラスは水を吸いません。)

正確に言うと、繊維と繊維の間に空気が含まれていますので、

周囲の空気や湿気が断熱材内に出たり入ったりするだけです。

そのことを勘違いし、グラスウールを使うとカビが生える、と単純に思ってしまう人が多いのです。

では実際カビは生えないのかと言われれば、

「グラスウールを間違った施工をするとカビが生えやすく、正しい施工をすればカビが生えない」

という答えが正解です。

ではグラスウールの正しい施工とはなにか?ですが、

1、断熱材を室外側に詰め込み過ぎない。

2、表裏を逆にしない。

3、断熱材と躯体との間に隙間をつくらない。

4、防湿層を隙間なく施工し、破れは放置しない。

5、防水・透湿シートの重ねを守り正しく施工する。

6、外部に通気層を設ける。

です。

上記の項目で不十分なものがあると、

躯体内に湿気が侵入、外部へ排出されずに内部結露がおこります。

正しい施工をすれば、グラスウールは安価で施工性が良く断熱機能をしっかりと果たします。

また健康的にも良く、安全性については国際ガン研究機関(IARC)でも認められています。

だから日本はもちろんアメリカなど世界中で50年以上(もっとかもしれません)最も多く

使われている断熱材なのです。

グラスウールが悪い断熱材ならばとっくにみんな使わなくなり、

この世から無くなっているはずですよね?

ということはどういうことなのか?

グラスウールを使わない住宅会社の「営業トーク+洗脳」なだけです。

長文になりましたが、これから家を建てる人への豆知識です。

少しでもご参考になれば幸いです。

※ちなみに、日建はグラスウールは標準仕様なのですが、

ウレタン吹付け断熱やその他の断熱工法も希望に応じて選べるようにはしています!

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