利息を取るか、保険を取るか?
こんにちは。日建建設の藤原です。
私が小学生の時に私の両親は家を建てました。
もちろん住宅ローンを組みました。
利息を少しでも節約したいと考えた両親は
コツコツ節約して、少しお金が貯まるたびに
「繰り上げ返済」を行なっていたそうです。
しかし…病気のために
父親は56歳の若さで亡くなりました。
この時点で住宅ローンはあと60万円ほどしか
残っていなかったそうです。
住宅ローンには「団体信用生命保険」が
付帯されていますので、保険が適用され
その60万円の残債は無くなりました。
「たられば」はもちろん無いのですが
もし、両親が「繰り上げ返済」を
全くしていなかったとしたら…我が家には
数百万円の貯金が有った計算になります。
団体信用生命保険に加入していたので
もちろん残債は無くなりましたが、
「繰上げ返済」することに熱心になり過ぎ
貯金も少なかったのです。
父親が亡くなったことももちろん残念ですが
そんな時に貯金が少ないのはさらに残念です。
ちなみに私は、繰り上げ返済はしないつもりです。
私も親の血を引いていることを考えると
同じ病気になるかもしれないからです。
計画的な、適正な、借入は「悪」ではありません。
逆にやみくもに「繰り上げ返済」するのは
危険な場合もあります。
「手元資金」も大事ですし、
教育資金、車の準備金、老後の準備金
など「将来への準備のお金」も大事なのです。
私はファイナンシャルプランナーの
資格を保有していますので、日ごろから
住宅ローンのご相談に乗ることが多いですが
「バランスよく」「かたより過ぎず」
ということを意識しています。
「損」か?「得」か?を計算することも
もちろん大事です。でも、同じくらい
「安心」か?「危険」か?を検討することも
大事だとお伝えしています。実際の体験を基に…。