スタッフブログ

着工後のお打ち合わせで感じたこと

こんにちは。
中津川市にある工務店、RAKU HOME(株式会社日建建設)の藤原です。

昨日は、現在工事中のお客様とお打ち合わせをしました。
内容は、内装に使用するクロス(壁紙)の変更についてです。

基本的に、着工後の変更はお断りしているのですが、今回は工程に大きく影響のない内容であったため、快く対応させていただきました。

変更に対応できる場合と、できない場合があるのには理由があります。

たとえば、以下のような変更はお受けできません。

  • 窓の位置や仕様の変更
    →断熱性能(Ua値やBEI)に影響し、断熱材の見直しが必要になります。
    →住宅性能表示や「BELS認定」の申請スケジュールに遅れが出てしまいます。
  • 間取りの変更
    →構造計算(N値計算)のやり直しや、プレカット図の修正が必要になります。
  • 建築確認申請の図面修正
    →法的な手続きが再度必要となり、追加費用も発生します。
  • 現場での伝達ミスのリスク
    →職人さんへの共有が間に合わず、施工ミスにつながる可能性もあります。
  • 工程(スケジュール)への影響
    →資材発注や現場の予定にズレが生じることで、完成時期に遅れが出る場合があります。

以前は、ある程度の変更を柔軟に受け入れていた時期もありました。
しかし近年は、住宅の性能や法的基準、補助金制度も厳格化されています。
そのため、ちょっとした変更でも大きなコストや時間がかかることが増えました。

私たちRAKU HOMEでは、これらの事情を事前にお客様に丁寧にご説明し、着工前にできるだけ多くのことを決めていただいています。
その結果、完成までスムーズに進められ、私たちもお客様も安心できると実感しています。

ちなみに、今年度の「GX(グリーントランスフォーメーション)住宅補助金」の予算はすでに終了しています。
この補助金は最大で160万円支給される制度です。

もし今回のお客様が窓などの仕様変更を途中で行っていたら、GX申請の条件から外れていた可能性もありました。
ほんの小さな変更が、こうした大きな損失につながることもあります。

今回の打合せを通して、改めて「最初の計画がいかに大切か」を実感しました。
そして、柔軟に対応してくださったお客様にも感謝しています。

今後も、お客様にとって安心できる家づくりを大切にしていきたいと思います。

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